【2級ガソリン整備士試験】勉強法と頻出問題まとめ
2級自動車ガソリン・エンジン整備士試験の合格に向けて、どのように勉強すればいいか分からない人向けに、現場経験ベースで効率的な勉強法と頻出ポイントをまとめました。
この記事を読めば、『何からやるか』『どこが出るか』が分かります。
これまで合格率向上の勉強会を行っていく中で、問題や解き方に対して多くの質問を受けてきました。
受講した方々に「分かりやすい」と評価を受けてきた内容をもとに構成しています。
試験の概要
問題数と試験時間
問題数は40問で試験時間は80分です。
1問にかけられる時間は2分ということになります。
出題ジャンル
2級ガソリン整備士はガソリン・エンジンの内容だけでなく、シャシの範囲からも出題されます。
【ガソリン・エンジン】
エンジン機構、エンジン電装など。
【シャシ】
動力伝達、ブレーキ、エアコンなど。
【工学、材料、論理回路】
基礎工学、塗料、回路の論理など。
【CAN通信、スキャンツール】
通信方式、スキャンツールの機能など。
【計算、法令】
軸重や電気回路の計算、車両法・保安基準。
勉強法
過去問中心でOK
試験の出題傾向は、およそ7割が過去問題とほぼ同内容。
2割は過去問ベースの新問題。残り1割が新規の問題です。
2級の合格に必要な正答率は7割《責任点(部分点)あり》です。
つまり、過去問を100%理解していれば、合格に大きく近付くことができます。
解説の使い方
“問題解説”のカテゴリーでは、過去問題に対して独自の解説を掲載しています。
装置や制御の考え方をはじめ、簡単な覚え方や間違えやすいポイントをまとめていますので、試験問題を解きながら解説を確認することで理解が深まります。
過去問を丸覚えするのではなく、『なぜその答えになるか』を理解することが重要で、ここが分かっていないと過去問の問題文を少し変えられただけで対応ができなくなります。
この考え方は仕事をしていく上でも同じで、考えることをせず、人に言われたとおりに動いているだけでは、物事を理解できません。
『なぜこれをやるのか?』『こうしてみてはどうか?』と自分の頭で考えることで、自分で行動できる人材になっていくでしょう。
間違えた問題の扱い
問題を解くときは、試験当日に使用されるマークシートの様式を使うことをおすすめします。
準備が難しい場合は、ノートに1から40までの番号を書いて解いていきます。
分からない問題や自信を持って答えられない問題には、後で見直せるように印を付けておきましょう。
2級は責任点がありますので、苦手なところをつぶしておかないと不合格になる可能性が高くなります。
- No.1~15、No.16~30、No.31~35、No.36~40のそれぞれの範囲で、4割以上の正答が必要。(例:15問×0.4=6問以上の正解)
頻出テーマまとめ
エンジン機構
エンジン機構では、エンジン本体、排ガス、冷却、潤滑、吸排気、バルブ・タイミングなどの問題が出題されます。
主に、機械部品の構造や特徴・役割を問う問題が多く、バルブ・タイミングの問題は必ず1問出ます。
構造と解き方の理解が重要です。
【現場メモ】
エンジン機構の問題は、構造・役割をきちんと理解できていないと間違ってしまいますので、しっかり覚えます。
近年のエンジントラブルは、電子制御装置の不具合に起因することが多くなりましたが、エンジン本体の機械的な部分が原因で不調になることもあります。
正常な状態を理解することで、はじめて異常を判断することができるという視点で見ると、問題を解くことには大きな意味があり、取り組み方も変わると思います。
【詳しくはこちら】
エンジン電装
エンジン電装は、電子制御、始動、充電、点火、バッテリなどの問題です。
センサやアクチュエータ、スタータ・オルタネータの構造・点検、スパーク・プラグの熱価、バッテリの特性に関する内容が出てきます。
センサ・アクチュエータの構造理解は必要ですが、簡単な覚え方も多い分野です。
【現場メモ】
センサやアクチュエータ不良によるエンジントラブルは数多くあり、問題の理解がそのまま現場の診断力にもつながります。
一方で、頻度の少ない作業の出題もありますので、覚え方を工夫し問題を解いていきましょう。
【詳しくはこちら】
- 電子制御:センサやアクチュエータの構造・特徴を詳しく見る
- 始動:スタータの構造、コイルの特性を押さえる
- 充電:オルタネータ制御を用語で覚える
- 点火:スパーク・プラグの熱価を語呂で覚える
- バッテリ:極板の種類、化学反応の仕組みを理解
シャシ
シャシの問題は、動力伝達、ステアリング、ブレーキ、アクスル・サス、タイヤ・アライメント、エア・バッグ、エアコンなど多岐に渡ります。
構造を覚えるしかない問題もありますが、簡単な覚え方のある問題も多いです。
エア・バッグは、安全作業の視点で見ると解きやすくなります。
【現場メモ】
問題を理解することで、トランスミッション・フルード交換の必要性やタイヤの偏摩耗など、実際の作業や顧客へのアドバイスへつながる内容が数多くあります。
簡単な覚え方も使いながら覚えていきましょう。
【詳しくはこちら】
- 動力伝達:トランスミッションやデファレンシャルなど、出題傾向は固定
- ステアリング:覚えるしかない問題が多い、文言と特徴をつなげて覚える
- ブレーキ:ABSの構造理解、制動距離の考え方
- アクスル・サス:懸架方式の違い、エアや金属スプリングの特徴理解
- タイヤ・アライメント:タイヤ摩耗の簡単な解き方、アライメント理解
- エア・バッグ:安全作業目線で解くことがポイント
- エアコン:冷凍サイクルの理解、各センサを名称と合わせて覚える
CAN通信、スキャンツール
CAN通信の構成や通信制御、スキャンツールの基本機能や作業時の注意点が出題されます。
CAN通信やスキャンツールの問題は出題傾向がある程度決まっていますので、基本を理解しておくことで容易に得点できる分野です。
【現場メモ】
スキャンツールは、これまで見ることができなかったECUデータの確認や、手間と時間をかけて行っていた作業を効率化させるためのものです。
機能を覚えるときには、その視点と機能名を合わせて見ると分かりやすいです。
【詳しくはこちら】
工学・材料、論理回路
工学・材料では、ギヤ構造や塗料・熱処理、フレミングの法則、電気回路の論理などの知識が出題されます。
塗料・熱処理には覚えるポイントがあり、フレミングや論理回路は自分なりの覚え方で解いていきましょう。
【現場メモ】
整備の現場ではあまり意識しないタイプの問題が多いですが、覚え方はそんなに難しくありません。試験と割り切って覚えていきましょう。
【詳しくはこちら】
計算、法令
電気回路や軸重などの計算問題は毎回2問程度、法令は毎回5問出題されます。
計算は、教科書の公式より簡単な解き方もありますので、内容を理解し公式にとらわれず解いていくことがポイントです。
法令は暗記科目。数字も多く出てきますが、頑張って覚えましょう。
【現場メモ】
整備現場では電装品の取り付けなど、電気回路計算の知識が活きる場面があります。
法令は、車検に通るか否かの判断や顧客へのアドバイスにつながる部分なので、試験に限らず知識の幅を広げておきましょう。
【詳しくはこちら】
よくある引っかけ・ミス
問題文の読み違い
『上げると下げる』『大きいと小さい』『吸気側と排気側』『高いと低い』など、本来の構造や作動と逆の用語で引っかけてくる問題は多いです。
問題文をよく読んで、間違えないようにしましょう。
【コツ】
自信がある問題でも4つの選択肢すべてに目を通し、『不適切な箇所』を○で囲むなど、チェックを入れながら解いていく。
単位の勘違い
計算問題で単位を勘違いすると計算がずれ、間違った答えに行きつきます。
4つの選択肢の中には、“計算を間違った場合の答え”が含まれている場合もあります。
【コツ】
問題をよく読み、『求められている答えの単位はなにか?』をよく確認しましょう。
問題解説リンク
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まとめ
勉強の流れ
まずは過去問を解いて出題傾向に慣れていきましょう。
間違った問題や悩んだ問題を重点的に理解していくことが合格への近道です。
過去問で満点を取れていても、試験当日は新規の問題が出てきたり緊張したりと、想像よりも難しいです。
それでも、過去問で理解を深めておくことが合格の可能性を高めます。
本記事と各解説記事を活用して、効率よく対策を進めてください。
