【3級ガソリン解説】令和7年度第1回 [問題15 イグニション・コイルの構造]実施日:令和7年10月5日
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
点火装置のイグニション・コイルに関する問題です。
正しい記述を選択します。
(1)内部構造に関する記述
(2)一次コイルと二次コイルの違いに関する記述
(3)一次コイルと二次コイルの違いに関する記述
(4)電気の流れに関する記述

点火装置に使われているイグニション・コイルは「昇圧部品」で、12Vのバッテリ電圧を瞬間的に数万Vまで昇圧させます。
昇圧には一次コイルと二次コイルが使われます。
一次コイルに流した電流を昇圧させたいタイミングで止めることで、一次コイルに数百Vの電圧が発生、さらに、一次コイルよりも巻数が多い二次コイルには数万Vの電圧が発生します。
電気の流れを止めるために使われる部品は「イグナイタ」で、イグナイタの役割はスイッチです。
各部品の働きで発生した高電圧を、スパーク・プラグへ送り火花を飛ばしています。
(1)について
高電圧を発生しやすくするために、一次コイルと二次コイルは鉄心に巻かれています。
(2)について
一次コイルよりも巻数の多い二次コイルは、一次コイルよりも細い銅線が使われます。
(3)について
銅線は、一次コイルよりも二次コイルの方が多く(約100倍)巻かれています。
(4)について
高電圧が発生するのは、一次コイルへの電流を止めたときです。
【正解】(1)
従来、一つのイグニション・コイルとイグナイタですべての気筒の火花を作っていましたが、現在はイグニション・コイルとイグナイタが各気筒に取り付く「ダイレクト・イグニション・コイル」が主流です。
気筒の数だけイグニション・コイルとイグナイタがあるため、高回転時にも安定した火花の生成ができるようになった一方で、構造上、単体点検ができなくなりました。
エンジン不調時の点火系の点検では、隣の気筒のイグニション・コイルと入れ替えて症状の変化を見る手法が有効になる場合が多くあります。
点検の方法は変わっても、内蔵されている構成部品の基本は大きく変わっていないため、基礎をしっかり覚えておくことで、点検や診断に対する理解力に差が出ます。
