【2級ガソリン解説】令和7年度第1回 [問題22 サスペンションのばね]実施日:令和7年10月5日
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
サスペンションのばねについての問題です。
正しい記述を選択します。
(1)エア・スプリングのばね定数に関する記述
(2)金属ばねの固有振動数に関する記述
(3)エア・スプリングの固有振動数に関する記述
(4)金属ばねの乗り心地に関する記述
【ばね定数】
簡単に言うと、1mmたわませるのに必要な力(N)のこと。
単位はN/mmで、仮に1N/mmのばねであれば、1mmたわませるのに1Nの力が必要なばねということです。
つまり、ばね定数が大きければ“硬いばね”、小さければ“柔らかいばね”ということになります。
【固有振動数】
重りを付けたばねに力を加え自由にすると、ばねはその硬さと重さによって決まる固有の振動を始めます。
この固有振動の1秒あたりの振動数を“固有振動数”といい、乗用車の場合、固有振動数は1~2Hz位で、スポーツカーになるともっと高くなります。
2つのスプリングを比較すると、“ばね定数”と“固有振動数”に違いがあります。
【エア・スプリング】
空気をレベリング・バルブで調整することにより、荷重に合わせてばね定数を変化させることができます。
荷重が小さいと柔らかく、荷重が大きくなると硬くしていくことで、固有振動数をほぼ一定に保つことができます。
【金属ばね】
金属ばねは、“ばね定数”が変化することはありません。
元々、最大積載荷重に耐えるように設計されているため、荷重が小さいときは、ばねが硬すぎて固有振動数が大きくなり乗り心地が悪くなります。
(1)について
エア・スプリングのばね定数は、荷重が大きくなると大きくなります。
(2)について
金属ばねの固有振動数は、最大積載荷重に比べて軽荷重のときは大きくなります。
(3)について
エア・スプリングは、荷重に応じてばね定数を変化させることで、固有振動数をほぼ一定に保つことができます。
(4)について
金属ばねは最大積載荷重に耐える設計のため、荷重が小さいときにばねが硬すぎることで乗り心地が悪くなります。
エア・スプリング:ばね定数は変化、固有振動数は一定。
金属ばね:ばね定数は一定、固有振動数は変化。
【正解】(2)
エアサスとも呼ばれるエア・スプリング式サスペンション。
乗り心地が良い一方で、ゴム製のエアバッグに空気を入れる構造のため、経年劣化によりゴムの破損などのリスクがあります。
また、リフトアップの際には、タイヤが地面から離れることでサスペンションの破損・故障を防ぐため、リフトアップ前にエアサス車特有の操作が必要になる場合がありますので注意しましょう。
