【2級ガソリン解説】令和7年度第1回 [問題21 アクスル、サスペンション]実施日:令和7年10月5日
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
アクスル、サスペンションについての問題です。
間違っている記述を選択します。
(1)全浮動式の車軸懸架式リヤ・アクスルの構造に関する記述
(2)独立懸架式サスペンションの構造に関する記述
(3)車の揺れ(ローリング)に関する記述
(4)懸架式の違いによるロール・センタの変化に関する記述

(1)について
車軸懸架式リヤ・アクスルには、ホイールに掛かる荷重の支持方式として全浮動式と半浮動式があります。
- 全浮動式:アクスル・ハウジングのみで支持
- 半浮動式:アクスル・ハウジングとアクスル・シャフトで支持
(2)について
- 車軸懸架式:左右輪を一本のアクスルで支持
- 独立懸架式:それぞれの車輪をサスペンション・アームで支持
車軸懸架式はトラックや貨物車などに多く使われる。
強固な構造である一方、左右輪が一体で動くため、独立懸架式に比べると車の振動は多くなる。
独立懸架式は左右輪が独立して動くことができることで、走行性能や乗り心地を向上させることができる。
(3)について
縦揺れはピッチングのことである。
(4)について
ロール・センタとはローリングの中心となる点のこと。
一般に、車軸懸架式よりも独立懸架式の方が低い。
ピッチングはボールを投げる動作で、ローリングは右に左に曲がるときの体の揺れのイメージで覚えましょう。
ヨーイングは車を上から見たときの回転方向への動き、バウンシングはバウンドするときの上下揺れのことです。
【正解】(3)
車軸懸架式はコストを抑えられる側面もあるため、コンパクトカーや軽自動車に採用されることがあります。
その場合、トーションビーム・サスペンションと呼ばれるタイプが使われることがあり、左右輪を一体でつないではいるのですが、ごついアクスルではなく、車軸がコの字になっており中空になっています。
そのため、独立懸架よりもコストを抑えつつ、車軸懸架よりも柔軟な動きができるようになっていることから、半車軸式とも呼ばれています。
このタイプの注意点は、ジャッキアップをするときに“絶対に車軸で上げないこと”です。
一見ごついアクスルに見えますが、中身がなく中空になっているためアクスルほど強度がありません。
この部分をジャッキで上げてしまい、車重に耐えられずトーションビームが曲がってしまい、サスペンション交換に至ったケースがあります。
トーションビームは、よく見ると中空になっていることは容易に分かりますし、別のジャッキアップポイントが設けられているので、作業するときは注意しましょう。
