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CVTフルード交換は必要?交換時期・費用・効果を整備士目線で徹底解説

hanabi

車のCVTフルード(オイル)の交換はしたほうがいいのか?
交換時期や交換の必要性がよく分からないという人もいるのではないでしょうか?

普段、車を使っていてもあまり意識することがないCVTフルード。
エンジンオイルと比べると、交換時期も長めに設定されていますよね。

今回は、私が実際にフルードを交換したときの経験をもとに、CVTフルードの役割や交換後に感じたことを紹介します。

なぜ交換しないといけないのか? 最終的にはエコや安全運転につながる話になりますので、ぜひ読んでみてください!

CVTフルードとは?その重要な役割と交換の必要性

今回は、ホンダ車(型式 DBA-GB5:フリード)のCVTフルード交換を例に紹介していきます。

CVTフルードの基本

まず、CVTとはContinuously Variable Transmissionの頭文字で、無段変速機のことです。

オートマチック・トランスミッション(AT)の一種で、〇〇速という有段変速のATに対しCVTは無段変速なので、切れ目のないスムーズな加速が特徴です。

ATとCVTでは変速するための構造はまったく違いますが、変速していく部品を動かすため、ATはATF、CVTはCVTFが使われています。

さらに、このフルードには部品を動かす以外に、潤滑や部品の劣化を防ぐ役割もあります。

トランスミッションのフルードは、エンジン・オイルに比べてメーカー指定の交換時期が長く設定されています。
そのため、エンジン・オイルは定期的に交換している場合でも、トランスミッションのフルードは長期間交換されていないということもよくある話です。

交換しないことによる不具合のリスク

CVTフルード交換は何万kmから検討するべき?

自動車メーカーが指定している交換時期は車種により様々で、フリードは4万kmごとの交換」が指定されています。

長いものだと 無交換や「10万kmごと」といった車両もあります。

しかし、自動車は 「機械の集合体」なので、作動していくにつれて摩耗や部品の劣化が発生します。

フルード自体の添加剤が劣化していくことに加え、摩耗粉がフルードに混ざることでフルード本来の性能が発揮できなくなり、さらなる部品の摩耗や劣化の要因になる可能性が高くなります。

CVTフルード交換が必要な車の症状

実際に長期間フルードを交換していない車両では、

  • ・Dレンジで前に進みづらくなった
  • ・Rレンジでバックしづらくなった
  • ・走行中、車体に振動がくる

ということがあります。

原因は摩耗粉などにより、ミッション内の “道” が詰まったために起きていることが多いのですが、「そうなってからフルードを交換する」では手遅れです。

その状態になると、おそらく整備士からは「フルード交換はやめておきましょう」「添加剤を入れて様子を見て、いよいよ動かなくなったらミッションを交換しましょう」と、言われることが多いと思います。

交換すると壊れるって本当?

なぜすぐに交換しないのか?

新しいフルードが入っていくと、これまでの蓄積された汚れがはがれ落ち、その汚れがミッション内の “道” 全体を浮遊します。
この “道” は非常に細いため、詰まりかけていた “道” が完全に詰まってしまうということが起き、何とか動いていた車が一切動かなくなってしまうこともあります。

つまり、フルードを交換することでミッションに “とどめをさす” ことになってしまう可能性が高いためです。

以上の理由から、個人的には無交換や長期間の設定がされている車種であっても、4年(車検2回に一度)または4万kmのどちらか早い方で交換した方が良いと考えています。

CVTフルード交換の費用と長期的なメリット

交換費用

フルード交換だけであれば、おおよそ1万円〜です。

しかし、長期間フルードの交換がされていない場合は、トランスミッション下部のオイルパン内に汚れが堆積しています。
フルードを交換するだけだと、その汚れがトランスミッション内部に入ることで不具合を起こす可能性が高くなるため、オイルパンを外しての清掃が必要になります。

その分料金もプラスされますし、「そこまでしないといけないなら、フルード交換をしない」としたところで、トランスミッションの内部は着実に傷んでいきます。

トランスミッションが不具合を起こし、本体交換になればさらに費用がかさみます。

結果的に、フルードを定期的に交換していた方が得策ともいえるのではないでしょうか。

CVTフルード交換に関するよくある質問

DIYで交換できる?

汚れが溜まってきてからの交換作業になるとオイルパンの清掃が必要になるため、DIYでの難易度はかなり上がってしまいます。

一方、早め早めの交換であればフルード交換だけで作業が完了するので、一定の工具を持ってればDIYでも十分可能です。

交換後に変化はあるの?

  • フルード交換によって、走りや燃費に変化はあるのでしょうか?

走りに関しては、意識を強めると力強くなったと感じる部分はあれど、一般的に違いはほとんど分かりません。

一方、燃費には変化が出ます。

メーターに表示される“平均燃費”では、フルード交換後は1km/L以上燃費が向上しています。

トランスミッションの動きが良くなったことでエンジンの力が伝わりやすくなり、相対的にアクセルを踏む量が減ったためでしょう。

交換すると壊れるって本当?

前提として、フルード交換すること自体はミッションにとって良いことです。

ただ、前述したように長期間交換がされていない車両の場合は、ミッション内に汚れが溜まっていることが多く、新しいフルードが入っていくことで蓄積された汚れがはがれ落ちることにより、詰まりを起こすことが考えられます。

壊れてしまうリスクを考えると、交換しないことも選択肢の一つであると考えます。

CVTフルード交換で後悔しないためのポイント

  • ・定期交換が重要
  • ・症状が出る前に交換
  • ・指定フルードを使用
  • CVTフルードは交換すればいいというものではなく、交換する時期とミッションに適合しているフルードを使っているかがポイントになります。

愛車に長く乗るため、CVTフルード交換という選択を

CVTフルード交換で愛車の負担を減らそう

車の中の機械の動きは目には見えませんが、車を使っているときは休むことなくずっと動いてくれています。
そのおかげで、私たちは色んなところに行けたり、思い出を増やすことができています。

機械目線で考えると、フルード交換は環境改善です。
環境が良くなれば、機械たちは楽に動けるようになります。

いつも頑張ってくれている大切な相棒への感謝と労いの意も込めて、早めに交換してあげましょう!

ABOUT ME
hanabi
2級自動車整備士の資格を取得後、整備技術のアドバイザーとして15年間従事。同時に一級整備士指導員・整備士を対象とした国家試験対策講習会・整備技術研修会の講師として活動。
これまでの経験を活かし、自動車整備士の国家試験問題に対する “簡単な解き方や分かりやすい覚え方” を盛り込んだ解説をしています。
これから資格取得を目指す人のため、『どこよりも丁寧で分かりやすい解説』を目指しているブログです!
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