【2級ガソリン解説】令和7年度第1回 [問題24 CAN通信]実施日:令和7年10月5日
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
CAN通信についての問題です。
正しい記述を選択します。
(1)各ECUの情報送信に関する記述
(2)通信エラーに関する記述
(3)ECUの複数受信に関する記述
(4)通信状態の用語に関する記述
CAN通信はController Area Networkの頭文字で、多重通信方式の一つです。
通信効率を上げ、配線を減らすことにもつながるため、多くの車両で採用されています。
大まかな構成としては、核となる2つのメインECU(エンジンとメータが多い)にセンサ信号を集め、メインECU間で信号を共有します。
その2つにぶら下がる形で、その他のECU(サブECU)があり、サブECUたちは必要なときに必要な信号を取りに行っています。
例えば冷却水温ですが、エンジンECU以外にも様々なECUが必要としている信号です。
水温センサから各ECUへ信号を送ると、それぞれに配線の接続が必要になりますが、2本のバス・ライン(CAN-H、CAN-L)に乗せて各センサの信号をぐるぐる回しておけば、同じく2本のバス・ラインでつながったECU達は状況に応じた信号を最小の配線でもらうことができます。
CAN通信は回転ずしのようにネタがぐるぐるまわっていて(メイン・バス・ライン)、お客さん(サブ・バス・ライン)が好きなものを取るイメージです。
また、それぞれの信号は電圧の組み合わせによりやり取りされており、レセシブやドミナントの文言も試験に出題されます。

(1)について
各ECUは、センサの情報をデータ・フレームとしてバス・ライン上に定期送信しています。
(2)について
エラーを検知し、リカバリしてもエラーが解消しない場合に通信を停止することを“バス・オフ”状態といいます。
(3)について
一つのECUが複数のデータ・フレームを送信したり、複数のECUが同時にデータ・フレームを受信することができます。
(4)について
電圧によるレセシブとドミナントの状態を覚えておきましょう。
レセシブ、ドミナントの勘違いによる間違いが多いので注意です。
【正解】(1)
CAN通信は経年劣化による不具合はほぼないですが、事故の影響でバス・ラインの配線が損傷し、通信不良になることでエンジンがかからなかったり、電気装置が作動不良になる事例がありました。
CAN通信が絡んでいるトラブルは、スキャンツールの通信診断機能やデータ・モニタなどを活用しないと、なかなか原因が辿り着けません。
また、後付けの装置(特にDLCにつなげるタイプのレーダーなど)によって、通信不良になることも時々ありました。
常に不具合が発生するのではなく、時々しか症状が出ないことから沼にハマっていくこともありましたので、部品接続の際は注意しましょう。
