【2級ガソリン解説】令和7年度第1回 [問題23 CVT]実施日:令和7年10月5日
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
CVTについての問題です。
正しい記述を選択します。
(1)プライマリ・プーリの作動に関する記述
(2)スチール・ベルトの動力伝達に関する記述
(3)プライマリ・プーリの作動に関する記述
(4)CVTの制御に関する記述
CVTはContinuously Variable Transmissionの頭文字で、無段階変速機のことです。
CVT内部は、2つのプーリをスチール・ベルトでつなぐ構成になっており、プーリにかかる油圧を制御しプーリの溝幅を変えることで、スチール・ベルトの接触半径を変化させています。
ギヤによる変速ではないため変速に切れ目がなく、減速から増速状態までなめらかに変速をしていくことが可能です。

(1)について
図のとおり、プーリに油圧をかけると溝幅が狭くなり、スチール・ベルトの接触半径は大きくなります。
(2)について
スチール・ベルトは、エレメントの圧縮作用(エレメントの押し出し)によって動力を伝達しています。
(3)について
プーリ比がLowのときはプーリの油圧を抜き、遠心力によって溝幅は広くなります。
(4)について
L(Low)レンジは強い駆動力やエンジン・ブレーキを得るため、プーリ比を最Low付近に制限した制御になります。
油圧と溝幅の変化の問題で間違ってしまうことが多いです。
プーリの直径を変えることはできません。
あくまでも、ベルトのかかる位置で接触半径を変えているのです。
ペンを親指と人差し指で持ち、指に力を入れて近付けるとペンは持ち上がり、指を離すとペンは下に落ちてきます。
ペンをスチール・ベルトに見立て、油圧を指の力と考えると理解しやすいかもしれません。
【正解】(3)
CVTにはCVTフルードが使われますが、高い油圧制御が行われているため、有段変速のステップATよりも過酷な環境です。
これまでスチール・ベルトが切れてしまったり、擦り減った鉄粉による変速機不良の事例を見てきました。
ミッションのことを考えると、メーカー指定では無交換や10万km交換になっている場合でも、4年または4万kmくらいのスパンで交換してあげた方がいいでしょう。
