【2級ガソリン】令和7年度第1回 実施日:令和7年10月5日 No.8
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
エンジンの各センサの構造・特性についての問題です。
間違っている記述を選択します。
(1)バキューム・センサの電圧特性に関する記述
(2)アクセル・ポジション・センサの異常検知に関する記述
(3)空燃比センサの電圧特性に関する記述
(4)O2センサの特性に関する記述
(1)について

センサ内部のシリコン・チップ上部は真空室、下部はインマニ圧力に接しており、常に引き合った状態になっている。
シリコン・チップの変形を電圧に変換している。
インマニ圧力が高くなると出力電圧も高くなる。
(2)について

スロットル・ポジション・センサと役目を混同しないように注意。
センサ内部が二系統になっており、2つの信号が一定の差を保っているかを見ることによって異常検出を行う。
(3)、(4)について

取り付け位置は、エキゾースト・マニホールド。排気ガスを直接センサに当てることで、排気ガス中の残存酸素濃度(どのくらい酸素があるか)を検出しています。
残存酸素濃度を見ることで、現在の空燃比が濃いのか薄いのかを知ることができます。
排気ガス中に酸素が多い…空燃比が薄い
排気ガス中に酸素が少ない…空燃比が濃い
エンジンECUは排気ガスの状態によって、空燃比が濃いときは燃料を減量し、空燃比が薄いときは燃料を増量することで、完全燃焼ができる理論空燃比に近付けていきます。
また、この制御のことを空燃比フィードバック制御と言います。
従来はO2センサで検出されていましたが、さらに検出精度を高められた空燃比センサが主流です。
そのため、元々O2センサが取り付いていたところに、空燃比センサが代わりに取り付くことが多いです。
【それぞれの特徴】
O2センサ:信号出力範囲は0~1V、空燃比が“濃い”か“薄い”かのみ検出可能。
空燃比センサ:信号出力範囲は0~5V、空燃比が“どのくらい”濃いか薄いかまで検出ができるため、空燃比フィードバック制御の精度も上がる。
空燃比センサはO2センサの上位互換のイメージ。
どちらのセンサも、センサ自体が高温にならないと作動が安定しない。
O2センサは、大気(例:酸素10)と排気ガス(例:酸素1)の酸素濃度差が大きい(空燃比濃い)と約1Vを発電・出力する。
酸素濃度差が小さい(空燃比薄い)ときは、ほとんど発電・出力しない。(約0V)
空燃比センサは、出力電圧が0~5Vと大きく、O2センサと出力特性が逆になる。
【正解】(4)
O2センサや空燃比センサは燃料噴射量の増減に直結するセンサのため、センサ本体不良やセンサ検出部分の汚れによりエンジン不調になるケースがあります。
まずは、O2センサや空燃比センサのコネクタを外し、空燃比フィードバック制御を強制的に止めてみてエンジンの調子に変化があれば、センサ不良もしくはセンサ検出部汚れの可能性が高くなるため、診断を進めやすくなります。
