【2級ガソリン】令和7年度第1回 実施日:令和7年10月5日 No.2
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
【問題】
エンジンの性能についての問題です。
正しい記述を選択します。
(1)体積・充填効率の違いに関する記述
(2)エンジン損失の種類に関する記述
(3)エンジン損失の種類に関する記述
(4)熱効率の種類に関する記述
【解説】
(1)について
体積効率と充填効率は、エンジンが吸入する状況を比較するものです。
体積効率と充填効率は、平地ではほぼ同じ。
高山など気圧の低い場所では差が出る。
難しく考えず、これだけ覚えておきましょう。
(2)、(3)について
現在、エンジンの熱効率(燃料が燃焼し、その力を有効に使えている割合)は、約40~50%ほど。
残りの50~60%は、損失として失われています。

その損失の種類は、主に以下の3つがあります。
- 熱損失:燃焼ガスの熱量が冷却水や冷却空気などにより失われること。この熱損失には、冷却水によって失われる“冷却損失”、排気ガスに持ち去られる“排気損失”、ふく射熱として周囲に拡散される“ふく射損失”がある。
- 機械損失(フリクション・ロス):機械的な損失のこと。ピストン、ピストン・リング、各ベアリングなどの“摩擦損失”と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど“補機駆動の損失”がある。
機械損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度、回転速度の影響が大きい。 - ポンプ損失(ポンピング・ロス):混合気の吸入、燃焼ガスを排出するための損失。
機械損失の内容・特徴をしっかり押さえておく。
冷間時と暖機後で摩擦の具合は変わりますし、粘度の高いオイルと低いオイルでも変わります。
また、エンジンの回転数が上がると、オルタネータなどのエンジン直結部品の回転数も上がるため、それに比例して損失(ロス)も多くなります。
(4)について
熱効率には以下の3つがあり、ポイントとともにまとめます。
理論熱効率:理論上の熱効率。机上で考えたもの。
キーワードは“理論”です。
図示熱効率:実際のエンジンで、作動ガスがピストンに与えた仕事。エンジン内部のみで算出されたもの。
キーワードは“ピストン”です。
正味熱効率:内燃機関の熱効率のこと。実際にクランクシャフトから得られる動力を“正味仕事率”または“軸出力”といいます。
キーワードは“クランク”です。
各熱効率は、上記キーワードで見ると分かりやすいです。
〇〇効率とは・・・の問題の文章にキーワードが入っているかどうかで、どの熱効率のことを説明しているのかを判断できます。
【正解】(3)
純正で使用されている0W-20などの粘度の低いエンジン・オイルは、機械損失を減らし有効熱効率を上げることに寄与していますが、高速や負荷の高い走行が多い使い方をする場合は、5W-30など少し粘度の高いオイルを使った方がエンジンに優しい場合があります。
