【3級ガソリン:点火装置】
このページでは、点火装置の過去問題を掲載しています。
分かりやすくお伝えするため、要約により構成しています。
覚えやすさを優先しているため、独自の解釈があったり言葉足らずの部分もあるかと思いますが、試験に合格することを第一の目標としているためご理解ください。
正式な試験問題と解答は、日本自動車整備振興会連合会のホームぺージよりご確認ください。
令和7年度第1回 No.15
【問題】
点火装置のイグニション・コイルに関する問題です。
正しい記述を選択します。
(1)内部構造に関する記述
(2)一次コイルと二次コイルの違いに関する記述
(3)一次コイルと二次コイルの違いに関する記述
(4)電気の流れに関する記述

点火装置に使われているイグニション・コイルは「昇圧部品」で、12Vのバッテリ電圧を瞬間的に数万Vまで昇圧させます。
昇圧には一次コイルと二次コイルが使われます。
一次コイルに流した電流を昇圧させたいタイミングで止めることで、一次コイルに数百Vの電圧が発生、さらに、一次コイルよりも巻数が多い二次コイルには数万Vの電圧が発生します。
電気の流れを止めるために使われる部品は「イグナイタ」で、イグナイタの役割はスイッチです。
各部品の働きで発生した高電圧を、スパーク・プラグへ送り火花を飛ばしています。
(1)について
高電圧を発生しやすくするために、一次コイルと二次コイルは鉄心に巻かれています。
(2)について
一次コイルよりも巻数の多い二次コイルは、一次コイルよりも細い銅線が使われます。
(3)について
銅線は、一次コイルよりも二次コイルの方が多く(約100倍)巻かれています。
(4)について
高電圧が発生するのは、一次コイルへの電流を止めたときです。
【正解】(1)
従来、一つのイグニション・コイルとイグナイタですべての気筒の火花を作っていましたが、現在はイグニション・コイルとイグナイタが各気筒に取り付く「ダイレクト・イグニション・コイル」が主流です。
気筒の数だけイグニション・コイルとイグナイタがあるため、高回転時にも安定した火花の生成ができるようになった一方で、構造上、単体点検ができなくなりました。
エンジン不調時の点火系の点検では、隣の気筒のイグニション・コイルと入れ替えて症状の変化を見る手法が有効になる場合が多くあります。
点検の方法は変わっても、内蔵されている構成部品の基本は大きく変わっていないため、基礎をしっかり覚えておくことで、点検や診断に対する理解力に差が出ます。
令和7年度第1回 No.19
【問題】
スパーク・プラグに関する問題です。
間違っている記述を選択します。
(1)、(2)、(3)、(4)共通

熱価=放熱する度合いのこと。
“熱のこもりやすさ”と勘違いしないよう注意。
高熱価=放熱度合いが高い。(よく放熱する)
低熱価=放熱度合いが低い。(あまり放熱しない)
熱価の呼び名は3種類あり、問題によって使われることがある。
高熱価=コールド・タイプ=冷え型
低熱価=ホット・タイプ=焼け型
語呂で覚える。
「ホ テイ サンハ ナガイ」=ホット 低熱価 碍子脚部長い
低熱価を覚えておけば、高熱価にも対応できる。
ハウジング、絶縁碍子、電極などで構成されている。
【正解】(2)
以前、エンジン不調の車両でスパーク・プラグが原因だったことがありました。
その車はエンジン不調で入庫し、ユーザー自身で「スパーク・プラグは新品に交換した」とのことだったため、プラグ以外の点検を進めましたが原因解明に至らず、「交換した」と言われていたスパーク・プラグを交換してみると不具合は解消しました。
ユーザーが交換していたスパーク・プラグはたしかに新品でしたが、プラグを目の前に持って正面からよく見ると、すべてのプラグが目に見えるレベルでフニャっと曲がっていました。
入手した経緯をユーザーへ確認すると、相場よりも相当安価にネットで購入したものでした。
大手メーカーのものだったため一時はスルーしましたが、ネット上では不良品のロット売りが安価に出回っていることもあるらしいので、部品を購入するときは注意しましょう!
